ずっと
「人に頼られる」のはぜんぜん大丈夫だけど
「人を頼る」のが苦手
でした。
たとえばこんなことに当てはまる方いらっしゃいますでしょうか。
- 「何かお手伝いしましょうか?」と言われても「大丈夫だよ」と断りがち。
- ちょっと複雑で面倒な仕事は、人に任すのは悪いし時間がかかりそうから、自分でやってしまう。
- 自分でできることは自分でやらないといけないのではないか、と思いがち。
- 頼られると嬉しく、期待に応えようとする。
- そのうち頼まれ過ぎて、オーバーワークになり疲弊する。
- 人に頼らず自分でやれば、自分の能力もあがるし、と無理矢理前向きに思いがち。
- 「人に頼ること」に罪悪感がある。
- 人に頼ってクオリティが下がるのが不安。
- うまく人に頼れる人が羨ましいが、どうも自分にはできない。
わたしはまさにこんな感じでした。
もちろん頭では、誰かに仕事をシェアしてもらうことで、効率があがったり、相手の能力が伸びたりすることは分かっている。
なのになぜ、頼ることが苦手なのか?
今回は目を閉じて気持ちを書き出す内観をしてみました。
内観実ロク
まずでてきたのは
誰かに頼ること=甘えている、ずるいこと、良くないこと、自分でできることは自分でやるべき
といった気持ち。
それはなぜ?どうしてそう思うの?と問いかけていくと、4~5歳頃のイメージが湧いてきました。
わたしは3姉妹の真ん中なのですが、小さい頃、姉は割と母に手伝って何かをやってもらうことが多く、妹もまだ小さかったので、母は2人の対応に忙しくしていました。
わたしは大変食い意地が張っていたので、姉が母にプリンのふたをあけてもらうのを横目に、前歯で無理矢理こじ開ける。
お祭りで迷子になっても、大人に頼らず一人で車を置いた駐車場に戻り、体育座りで待つ(両親はやや引いてた)。
みたいな。
もっと甘えたいという寂しい気持ちはありつつも意地があり言えなかったのか『誰かに頼るより、自分でできた方が格好いいんだ』と思っていたような気がします。
場面は進み、小中学校では学級委員長をよくやっていたのですが、 いつも『先生の期待に応えねば』と思ってたような気がします。
小学5年生の時、6年生への贈る言葉を担当した際
「短い間でしたが、ありがとうございました」
と読み上げるはずのところを
「短い間、ありがとうございました」
と言ってしまい、壇上から降りた後指摘され、失敗したショックと、先生に恥ずかしい思いをさせたという罪悪感を今でも時々思い出します(ピュア♡)。
どうも『人に頼られる』ことに応えようとばかりしていると、逆側の『人に頼る』ことを、それはしちゃいけないことだ、と否定する思考が出来上がっていくように思います(人に頼ってばかりの人に無性にイライラしたり)。
内観を進めているうちに、ふと
『頼ることと、一緒にやることの違いが分かっていないのでは?』
という言葉が閃きました。
確かに考えたこともなかったと、わたしの中で『頼る』のイメージをさらに書き出していきます。
『頼る』=相手をあてにすること、たかること、実力がないのに人に任せていい思いをすること
私の中では↑のようなイメージがありました。
次に『だれかと一緒にやること』のイメージを書き出していきます。
『だれかと一緒にやること』=協働すること。それぞれが得意なことを役割分担する。1人でやるより時間短縮になり、クオリティも上がる。お互いに協力し合うことでコミュニケーション力が上がる。技術が上がる。相乗効果が出る。お互いにメリットがある。感謝される。
びっくり。
全く違います。
これならぜんぜん罪悪感がありません。
ここに行きついた時、自分の中で何かがはがれるような感覚がありました。
これまで「人に頼りたくない」と思っていたわたしは、常に気が張っているような、本来の自分より少し自分を強く見せるための鎧を着ているような感覚がありました。
それは『頼る』の意味の自分にならないよう、自分を制御していたようです
でもできるなら、鎧を脱ぎ捨て、もっとリラックスした、オープンな心で、軽やかに、素のままに生きたい。
それであれば、仕事でも、友人関係でも家庭でも人とかかわるときは『だれかと一緒にやること』の意味にとらえて取り組めばいい。
そう考えると、やる気が湧き、楽しい気分になります。
ここはできないからサポートして欲しい。
わからないから教えて。
これは得意だからわたしがやるね、と手を挙げ合う。
その手を「悪いな」と思ったり「私は大丈夫」と振り払わず『一緒に楽しいことをしよう!』と手をとり合っていく。
そんな風に、それぞれが得意分野を活かし、熱心に楽しく生きてたら、どんどん協働の輪が広がり、スキルや喜び、エネルギーやお金や感謝が循環していく気がします。
これからは、そんな新しい時代がやってくるかもしれません。
もし、人に頼るのが苦手、という方は自分の中の言葉の定義をぜひ見直してみてください♪
LOVE♥♥♥