①では心理学的なエゴについて考えてみました。
②では宇宙的にみたエゴについて考えてみたいと思います。
なぜエゴが存在するか
宇宙的に、私たちがエゴを持っている理由は以下のようです。
1、自分について、もっとよく知るため
2、地球での遊びをより深く楽しむため
詳しく見ていきます。
1、自分について、もっとよく知るため
本来私たちはみんな繋がっていて、ひとつの存在です。
(ワンネス編参照)
ワンネスの状態では、すべてが【在る】ことを知っています。
常にそこには純粋な愛と意識があり、自分と他者の境界が曖昧で、互いの思いに共感でき、思ったことはすぐに叶ってしまうため
・自分の魂は本当は何が好きで何が嫌いか
・どんなことに興味があって、どれくらいの強い思いや欲求があるのか
そういった本当の自分自身については理解しにくいそうです。
自分の魂の本質を知るためには【無い状態を知ること】や【比較する対象】が必要です。
(例 カレー好きな人は、他にそばやラーメンやハンバーグなどがあるから自分はカレーが1番好きだと判るのであり、また、他の人がカレーを食べる頻度と比較することで自分がどれだけカレーを欲しているのか判る、みたいな)
私たちは「自分をもっと知りたい!」と、地球に分離した肉体とエゴ(自我)を持ってやってきたと考えられます。
2、地球での遊びをより深く楽しむため
以前、地球は遊び場であると書きました。
エゴは、この遊びをより深く味わい、楽しみたい時、大活躍してくれます。
ちょっとここから、私が好きな妄想物語いきます。
私たちはこのようにエゴちゃんと一緒に、地球にやってきます。
地球に降り立つ前、私たちはこんなことをエゴちゃんにお願いしています。
***
Aさん「エゴちゃんさ、俺、今度はロックスターになるから、よろしくね」
エゴちゃん「イイっすね!ガッテンショウチ!」
Aさん「やっぱロックスターってドラマティックなのがいいじゃない? 親が離婚して貧乏で苦労してさ、母親の反対を押し切って上京!数々の奇跡的な出会いを経て、ロックスターになるみたいな?そういう映画化されそうなやつ、いっちょやっちゃおうと思って」
エゴちゃん「超イイっすね!ガッテンショウチ!」
Aさん「俺はこのシナリオ忘れちゃうからさ、エゴちゃん、俺のやりたいこと覚えといてね」
エゴちゃん「そうっすね!ガッテンショウチ!」
Aさん「あ、でもすぐ叶っちゃうとつまんないからさ、悩んだり迷ったり苦しんだりっつーの?なんかそういう地球的なオプション?それもスパイス的に、もろもろ頼むわ」
エゴちゃん「<やりたい!>と<できない!>両方やるってことっすね!ガッテンショウチーー!」
*
地球に降り立ったAさんとエゴちゃん。
エゴちゃんはAさんの要望通り「やりたい!」と「できない!」を張り切って提供します。
『父が出ていった。貧乏でいじめられる。俺、無力』
『ラジオでロックを聴いて衝撃!決めた!俺、ロックスターになる!』
『母の反対。お前になんかできるわけないってさ!チクショー!見返してやる!』
『地元のライブハウスですげぇやつに会う。やべぇ。本当に俺ロックスターになれるんだろうか…?自己不信』
『上京したい…でも苦労掛けた母親に申し訳ない…俺がいなくなったら悲しむかな…罪悪感』
『でも一度きりの人生だ!やっぱりやりたい!』
「よし、次はいよいよ母親の反対を押し切って上京っすね~!」
エゴちゃんはAさんに語り掛けますが、Aさんはなかなか動きません。
「なんで俺、ロックスターになりたいなんて大それた夢みちゃったんだろう?」
「俺なんかより才能あるやつなんてごまんといるし」
「親の言うとおりかも。こんな貧乏でイケメンでもない俺がなれっこないよな」
「友達はみんな進学したり就職してるし。上京してダメだったらどうする?」
「やっぱりみんなと同じように無難に就職して、親に少しずつ恩返ししようかな、親もきっと喜ぶし」
エゴちゃんは「あれれれ?Aさん本当にいいの?」と、何度も何度も語り掛けます。
「ほら、このミュージシャンだって、Aさんと同じように貧乏だったしイケメンじゃないよ」
「ほら、この工場のバイト、違和感あるでしょ?だってシナリオと違うんだもん」
そのたびに、Aさんはイライラします。
「あんなやつが何で売れてるかわからない!曲もダサいし見た目もイケてない。俺の方がもっと良いもの作れるのに!」
「うちが貧乏じゃなかったらこんなつまらない仕事してない。俺はこんなとこにいるべきじゃないのに。俺のせいじゃない」
エゴちゃんは、Aさんに頼まれた通り「やりたい!」と「できない!」を提供し続けますが、だんだんAさんは「やりたい」を無視するようになりました。
エゴちゃん「ねぇねぇ、好きだったギターさ、また趣味でやってみたら?きっと楽しくなるよ」
Aさん「子供だってできたばっかだし、金の無駄だよ」
エゴちゃん「YouTubeとかでさ、音楽UPしてみたら?もしかしたら人気出るかもよ」
Aさん「うるさいなぁ。そんなに世の中甘くないよ。それにこんな中年が今更やってなんになる。バカにされるかもしれないだろ」
エゴちゃんは、だんだん口数が少なくなりました。
Aさんは、もう「できない」しかいらないみたいです。
Aさんは、いつも怒っているか、何かを恐れています。
人が楽しそうに好きなことをしている姿を見ると、特にイライラしています。
「やりたいことをやって生きるなんてわがままだ。みんな我慢して生きているんだから」
「好きなことで生きていけるなんて嘘だ。そんなのは、才能のあるほんの一握りのやつだけだ」
「親や周りの人に喜ばれるような人の役に立つことをしなきゃだめだ」
「女の子は結婚して子育てをするのが一番幸せだ」
Aさんは愛娘のBちゃんに熱心に話しかけています。
エゴちゃんは、Bちゃんと、Bちゃんのエゴちゃんから見えないようにAさんの後ろに隠れました(涙)。
***
エゴを否定し続けると大きくなる
私自身、小さい頃から
『エゴ=わがまま、自己中心的、抑えるべきもの』
と思ってきました。
私たちの意識には「意識を向けたものを拡大する」という作用があります。
そのため、エゴを無理に抑え込もうとすればするほど、エゴは肥大化していくようで、私の場合、だんだんと↓のようなことが起こるようになりました。
・人からみて評価されること、正しいこと、価値があることをしなければいけないという気持ちになる
・自分がやっていることが間違っていないか批判されないか、常に人の評価が気になる
・人から良い評価が欲しいと感じる、貰えないと不安や不満が出る、しかし良い評価をされても満足度が低い
・自然体でやりたいこと好きなことをやっている人に過度な憧れまたは嫉妬、僻み、妬み、焦り等が出る
・人にも正しさ、我慢や苦労、努力を強いたくなる
・やりたいことがあっても、失敗する恐怖、羞恥心が先立つ、行動が鈍くなる
これ、残念なことに、自分としては一生懸命ガマンして人に合わせているつもりが、実際はものすごいわがままで、自己中になってしまっているんですよね。
だから、光があれば影があるように、楽しく生きるためにも、エゴを自分の一部としてちゃんと向き合い、受け入れることが大切なんだろうな、と思います。
地球グセに気づく、地球に来た意味を思い出す
こう、いろいろ宇宙の法則や、エゴについて考える中で、私たちがなかなかエゴとうまく付き合えなくなってしまったのは
『地球グセ』
のせいじゃないか?と最近私は思っています(笑)。
前述した通り、地球は私たちの遊び場で【恐れ、無価値感、罪悪感】など独自のネガティブな波動があります。
今の自分だけの問題じゃなくて、輪廻を繰り返す中で、地球の波動に同調しすぎて「できない」「不安」「危ない」と敏感に反応しすぎる癖がついてしまったのではないかと。
本来私たちは地球という場所に、宇宙では体験できない「個々の肉体を持って個人の喜びや経験を味わい、自分を知ること」を体験しに来ていると言われます。
ですから、よくやってしまいがちな、恐れやリスクを感じて
『行動しない』
ことは、せっかく遊園地に遊びに来たのに「なんか怖い…」と言って、何にも乗らず入口のベンチに座り続けているみたいな、かなり勿体ないことと言えるかもしれません。
さらに言うと、宇宙的には、正しい間違ってる、良い悪いとかの概念はないので、もし私たちが地球上で、大失敗や人から非難されるようなことをしたとしても、宇宙的にはたぶん
「いいね~いいね~~!めずらしい経験きたね~~!新規データ更新~~~!!」
って感じなんですよね(笑)。
だから「もっと色々気にせずやってみた方がいいよ!サポートするからさ!」ってことで、宇宙はよく
【ワクワクすること、好きなことをしてください】
と言ってるんじゃないかなぁ~と最近思っています。
ちょっと理屈っぽさ炸裂ですいません(笑)。。
次回、エゴのラスト。
これまでかわいそうな思いをさせた、エゴちゃんと仲良くなろうというワークを書こうと思います!
LOVE♥♥♥
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